毎年春が来ると、たくさんの美しい花を咲かせる桜の木。 桜の名所と呼ばれる景勝地は日本全国にあるが、そこに生きる木々の事を、春以外も気にかけている人は果たして、その内の何%だろうか?

 

なんと樹木医・和田博幸(わだ ひろゆき)さんは、1年中気にかけまくっている(!)。夏も秋も寒い冬も、そして100年後も、人々に愛される様な綺麗な花が咲くように桜の木を見守っている。

 

本記事では、そんな樹木医・和田博幸さんと、「樹木医」という仕事、およびそのなり方について調べてみた。

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■和田博幸さんとは?経歴と樹木医になるまで

 

和田博幸さんプロフィール

 

・1961年生まれ

・群馬県出身

・東京農業大学 農学部農芸化学科 卒業

 

大学卒業後、1983年に公益財団法人「日本花の会」に就職。桜の名所を作るための調査研究および実務を担当する。

 

2000年に樹木医資格を取得し、樹木医となる。

 

和田さんの現在のお仕事

 

和田博幸さんは現在、日本花の会の主任研究員である。主な業務は、

・桜の名所づくり

・花や緑の豊かな地域を作る計画・設計業務

・講演会講師

等々。

 

またこの他、NPO法人「東京樹木医プロジェクト」および「みどり環境ネットワーク」の理事を務めている。

 

■樹木医になるには?気になる年収も

 

樹木医とは

樹木医とは、樹木の専門家であり、その仕事は主に、街路樹や巨木・古木等の治療や保護管理、および調査研究、そして地域の緑地計画などである。

そして、人々に樹木を大切にしてもらうため、知識を広めたり、啓発活動や指導なども行う。

 

樹木医の年収は?

樹木医は”民間資格”であり、主な就職先は、林業や造園業を営む企業、またはその方面の部署を持つ住宅メーカー等になる。

そして樹木医の一般的な年収は、どの様な組織に属するかにもよるが、300~400万円程である。

ちなみに「財団法人」に所属している和田さんの場合、年収はおそらく400万円前後かと考えられる。

 

樹木医のなり方

樹木医になるには、「樹木医試験」に合格することが必要である。

そしてこの試験の受験資格は、以下の2条件のどちらかを満たしていなくてはならない。

 

・通算7年以上の実務経験

・「樹木医補」の認定を受け、かつ1年以上の実務経験

 

以前は「実務経験7年」が必須条件であったが、2004年に「樹木医補」の制度が設けられ、樹木医になるまでの道のりが整備された。

「樹木医補」資格は大学等で専門教育を修了し、かつ認定試験に合格した者がその認定を受ける事ができる。

 

■和田さんがこれまで携わったすごい桜の木

 

山高神代桜(やまたかじんだいざくら)

山高神代桜

出典:北杜市観光協会

日本3大桜のひとつであり、日本最古かつ最大の「エドヒガンザクラ」。

推定樹齢は1800~2000年とも言われ、山梨県は「実相寺」境内で見ることができる。国指定天然記念物。

一時は枯れることが強く懸念された木だが、和田さんの7年以上に渡る治療が功を奏し、今は元気を取り戻している。

 

大島の桜株

大島の桜株

出典:乗換案内のジョルダン

東京都は伊豆大島にある「オオシマザクラ」の古木。

推定樹齢は800年と言われているが、あまり定かではなく、一説によれば1300年とも言われる。特別天然記念物。

和田さんは2004年頃からこの木の保全に携わっている。

 

■まとめ

 

天然記念物の様な名木から身近な街路樹まで、樹木を愛し、その健康と人と樹木の共生に日々尽力する和田博幸さん。

 

公園などの桜の名所の保全に携わる際には、そこが長く愛される場所になる様、樹木がどの様にあれば美しく見えるか?人々の目線や動線、手入れのしやすさといったことまでも意識して作られているとか。

 

樹木医とは素敵な仕事だなぁと感じると共に、来春、桜を見るのが楽しみになってきた。

 

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